私のこと
システムインテグレータの会社に入社して15年程で、
主にシステムの導入、開発、保守業務(プログラムも書きます)を行っています。
IPAの情報処理技術者試験は合計10回受験しております。
昨日2025/10/12に情報処理技術者試験を受けてまいりました。今回の試験は今までと意味が異なり、会場での筆記式最後の試験となりました。といいますのも2025/8/12に以下のお知らせが公式HPでありました。簡単に言いますと、来年令和8年度より、全ての試験がCBT、つまりパソコンを用いた試験となります。

ITの試験のはずなのになんでパソコン形式にしないんだと常々思っていましたが、念願のCBT化となります。今回はCBT化に伴うメリットや疑問に思ったことを書いていきます。
メリット
小論文試験をパソコンで入力できる
一番大きい恩恵かと思います。高度試験では午後Ⅱに小論文がありますが、全部で2000文字以上を2時間で手書きすることとなっておりました。こちら経験者からしますと本当にきつかったです。手書きによる手の疲労もそうですし、更に時間が足りません。最初に全体の構成、書きたいことを15分程度でまとめないと、時間内に書き切れませんし、後半明らかに字が雑になります。また途中で段落や構成を大きく替えたい時も時間的にできないことが多いです。これがCBTによって解消するかと思います。
- 手が疲れない
- 時間に余裕が生じる
- 途中で段落や構成を大きく替えることができる
受験回数を増やすことができる
特に高度試験は今まで1年に1回のみでしたので、チャンスが少ない、また不合格の場合にもう1年待たなければなりませんでした。まだこのあたりの制約があるか、再受験までの待機日数等は公開されていませんが、これも大きいかと思います。
1日で全ての試験をやらなくてよい
特に高度試験は午前Ⅰ〜午後Ⅱを受けることとなり、9:30〜16:30と1日がかりとなります。今回の発表によりますと今までの午前試験、午後試験を別日で受験可能とのことですので、朝早くに起きる、1日予定を空けないといけないといったものは解消するかと思います。
疑問に感じたこと
問題文もパソコン上か
高度試験の午後Ⅱでは試験によって1つの大問に10ページ以上の問題文があります。途中で書き込みもしますので、これがパソコン画面で行われるとなると厳しいかと思います。問題文は試験後回収でいいので、できれば冊子で行われて欲しいです。
図はどのように描くのか
データベーススペシャリスト試験では午後Ⅰ、午後Ⅱの1つの大問で図中に解答を描く問題があります。これをパソコンでどのように描くのかが疑問です。私も受験経験がありますが、その時は図自体が複雑で大量に描くこととなりました。解答の入力に時間がかからないようにご配慮していただきたいものです。
試験の箔が落ちないか
ネット上では特に今まで年1,2回の受験が複数回できることによって、今まで程のハードルが下がって試験自体の箔が落ちてしまうのではという意見もありました。私としては試験の内容や難易度は基本変わらないとのことですし、むしろ情報処理技術者の育成という観点ではチャンスが増えることで改善されると思いますし、合格してしまえば特に会場受験かCBT受験かで偏見を持つことも減るのではないかと思いますので、そこまで気にしていないです。
希望日に予約を取れるか
他の試験でCBTを経験したことがありますが、特に地方都市になると2週に1回程度しか空いている日がないこともよくあります。CBT試験のメリットにはいつでも受けることがありますが、今回の高度試験受験者の人数が受験し始めるとなりますと、希望日に予約がとれないことも出てくるような気がします。
最後に
疑問に感じたことの方が数多くなってしまいましたが、それでも手書きがなくなる、受験日を自分で設定できることはとても大きいかと思います。今後も情報が公開されるかと思いますので、随時確認しメリット等を共有できればと思います。
今回の試験、合格していますように。。
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